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規制緩和への取組み/H12.11.9共同要望書

 
通商産業大臣 平 沼 赳 夫  様
 
平成12年11月9日
 

神奈川県知事 

横浜市長

川崎市長

岡 崎 洋

高 秀 秀 信

高 橋 清

京浜臨海部の再編整備の推進に関する要望書

 長期にわたる産業の停滞と地域雇用情勢の低迷と同時に、急激な高齢社会の到来を目前に控え、「京浜臨海部」においては地域経済の活性化による雇用の創出と暮らしやすく働きやすいまちづくりに向けた都市のリニューアルの推進が大きな課題となっております。

 神奈川県、横浜市、川崎市の三団体では、平成8年以来、京浜臨海部再編整備に向け、このような課題への具体的な取組みを協調と連携の下に進めてきているところです。

 昨年の工業等制限法の大幅な見直し、さらに産業・都市の再生に向けた種々の取組みなどの国の施策展開により、京浜臨海部の産業再活性化と新たなまちづくりは、ようやく始動・具体化の段階に入ったものと受け止めております。

 三団体では、このような国の施策と軌を一にし、国際競争力のある産業の維持・発展の拠点として、国内はもとより国際的な貢献も目指し、京浜臨海部の潜在的な可能性を十分に活かした再編整備に取り組んでまいります。

 国におかれましては、今後とも、なおもって回復の鈍い地域経済情勢と依然として厳しい地域雇用情勢に加え、地方財政の窮状を十分に理解され、次の諸点に関して、なお一層の配慮をされるよう要望いたします。


大都市地域の産業再生に向けた京浜臨海部の位置付けと施策の具体化

 京浜臨海部は、首都圏市場に近接し、高速道路や港湾・空港等の産業基盤に恵まれているうえ、京浜地域の基盤的技術産業・人材・技術・研究機関等の厚い集積と直結し、今後の我が国の大都市産業の再生を担う可能性を秘めた地域であり、活用可能な大規模な土地・建物などの資源も備えています。

 我が国経済を支える大都市地域の再生を進めていくうえで、国におかれましても京浜臨海部の積極的な位置付けと活用を図られますよう、次のとおり要望します。

1. 工業等制限除外区域についての工業再配置促進法に基づく移転促進地域指定の解除
平成11年3月26日の政令改正によって、工業等制限法による制限区域から除外された京浜臨海部の工業用埋立地の相当部分は、工業再配置促進法に基づく移転促進地域に指定されているところですが、政令改正の趣旨・目的との整合性の確保を図り、これらの区域については移転促進地域としての指定を解除し、京浜臨海部の産業活性化を促進する方向での政策転換を図られるよう要望します。
2. 京浜地域の製造業の再編整備拠点としての整備促進
第5次首都圏基本計画においては、首都圏における工業機能について「活力ある製造業の構築と国際競争力の強化」と「既成市街地における工業機能の再編整備の推進」が示されております。
工業等制限区域から除外された京浜臨海部の埋立地は、製造業の安定的な操業環境の確保等の面でも秀でており、このような方向を実現させるための適地であると考えられます。
そこで、京浜臨海部を、京浜地域の製造業の再編整備拠点としての位置づけを図るとともに、内陸部において住工混在等に悩む工場の移転支援策、製造業をはじめとする起業化促進策等の導入を進められるよう要望します。
3. 京浜臨海部で推進中の産業系プロジェクトへの支援の継続・強化
京浜臨海部では、現在、
○京浜臨海部研究開発拠点の形成(横浜市鶴見区末広町地区)
・地域産業集積活性化法に関する産学連携支援施設の整備
・産学共同研究の推進
○「ゼロ・エミッション工業団地」の整備(川崎市川崎区水江地区)
に取り組んでおります。
地域の経済・財政の悪化の中で着実な推進が重要になっておりますので、国の支援を継続・強化されるよう要望します。

既存ストックや工場跡地の有効活用促進によるまちづくり手法の整備・充実

 京浜臨海部は、長く重化学工業を中心とする臨海工業地帯として発展してきた歴史を持ち、公害問題の克服には成果を上げてきたものの、新たな環境創造を図りながら市民共生型のまちづくりを進めていくことが課題となっております。

 大規模な臨海工業地帯の再編整備によるまちづくりについては、全国的に類例が少なく建造物や土地などの既存のストックの活用が前提の一つとなる点で従来の再開発とは性格を異にしており、新たな手法の整備・充実が求められます。また、海に開かれたこの地域の特性を生かし、アメニティー豊かな空間として再生を図っていくことも求められるところであり、次の点について要望します。

工場跡地の有効活用促進施策の整備・充実
京浜臨海部においては、大規模な工場跡地が時間的にも空間的にも散発的に発生してくることが予想されております。
これらの土地を有効に活用し、地域全体に整備効果を波及させていくために、公園などのアメニティー空間や防災基地整備、まちづくりの中核を担う拠点整備、内陸部において住工混在問題に悩む中小製造業事業所の移転受入れのための基盤整備などを推進する施策・制度の整備・充実を図られるよう要望します。

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